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ノート 2020年~ コロナの衝撃  


 2019年12月、中国の武漢で新型コロナウィルスの感染者が発見された。2020年3月11日にWHO(世界保健機関)パンデミックを宣言した。2021年2月現在、220の国と地域に拡がり、感染者数は1億人を突破し、220万人の死者が出て、6700万人が回復したと言われている。2月時点では、まだ感染拡大している状況である。
 この混乱の中、音楽の世界も困窮している。今を代表する音楽と言えば、日本国内に限れば、『鬼滅の刃』のテーマ曲、LiSAの『紅蓮華』となると思う。しかし海外だとしっくりくる曲が中々見つからなかった。
 そうした中で、目を疑うような名前と内容の曲を見つけた。

ザ・ローリング・ストーンズ
The Rolling Stones - Living In A Ghost Town

この曲は英国の伝説的ロックバンド、ローリング・ストーンズの2020年4月、4年ぶりにリリースされた新曲。作詞・作曲はミック・ジャガー、キース・リチャーズ。コロナ下で暮らす状況を歌った曲で、タイトルはまさに、『ゴーストタウンでの暮らし』。
 2019年にレコーディングされたセッションをベースに、リモートで録音して完成された。動画の中では、無人となった都市の映像が映し出される。ケープタウン、大阪、ロンドン、ロサンゼルス、マーゲイト、オスロ、トロント、それぞれの街に住む写真家たちの協力で出来上がったミュージックビデオだそうだ。
『俺はゴーストタウンに暮らす幽霊だ。俺を探しても、地下にこもってるから見つからない。生活は素晴らしかったが、今やロックダウンされてしまった。』と辛い日々を嘆く歌になっている。
 明るい未来を予見させるような言葉は見当たらないが、逆にスーパースターたちでもコロナ下の日々が辛いものだと知ると、多少救われた気分になるのは何故だろう。



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